尾花正明

 
 

 政治と経済・及び豊かさ

 私達は、経済的な豊かさは確かに享受してきましたが、しかし将来に目を向けた時、老後生活の不安、犯罪の多発による不安など豊かさよりも、将来の不安が重くのしかかってきているのが実感です。そして、バブル崩壊以降著しくなってきた『金儲け主義』など『強者の理論』のみに依拠した事が、現在の格差社会を生み出してきてしまっているのであります。
 これまでのGNP(GDP)第一主義の社会システムに別れを告げ、地域の自立と、強者弱者ともに真に豊かな個人生活を保証する「幸福社会」の実現の方途を構築する事が最重要課題であると考えます。わが国は、永きに亘って知恵を輸出し、物を輸出する経済法則で歩んできましたが、今日では物を輸出して物を輸入する時代を迎えております。つまり商品に「知恵」という付加値を更に付けなければ売れない時代となっております。地球規模(グローバル)に経済が移行した事が、国際競争にさらされる時、「知恵や文化」が求められる時代になっているのであります。
 企業経営はもちろんのこと、地方自治体の責任者は土建型公共事業に代表される経済分野に投資するのではなく、地球的視野で物事を捉え「知恵」を生み出す源泉たる、人間や文化に投資するべきではないでしょうか。こうしたソフト部分のインフラ投資が間接的に需要を喚起し、地域経済への貢献につながると確信いたします。

 
 

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