尾花正明

 
    新しいモノサシの必要性

 巻頭にも申し述べましたとおりGDPは世界の15%を占めながらも、物価・労働環境・住宅土地・社会資本・人的交流等、質の面で見るならば豊かさを実感しにくい状況であります。
 なぜ実感できないかは政治・行政・経済がお互いに利害を伴っており、時に癒着を生み歪んだ状況を呈しているからに他ならないのであります。
 人間として大切な「ゆとり」「思いやり」 「生きがい」という心の豊かさを基準にした評価が三者ともに欠けているからであります。
経済的基盤(例GNP)を「幸福」の尺度とせず「ゆとり・思いやり・生きがい」のある社会実現が豊かな社会のバロメーターとなる状況を市民の皆様とともに作り上げなければと考えております。
 日本人の豊かさの追求は欧米人と比べフローの重視であります。自宅にプールを持つより選択肢の多い国内外旅行・カルチャー教室・レンタル活用・外食レストラン活用等、所有より使いこなすスタイルであります。
 こういった豊かさの追求は競争と変化が伴い、「ゆとり」とは無縁になりがちでありますが、週休2日制や長期休暇の時代到来により自由時間の増大で、自己充実や生活環境の質的向上に目を向けはじめており、新たな局面を迎えているのも事実であります。
 自己充実の極致は他の人にとって自分が必要とされるかどうかであると言われますが、お互いがお互いを必要とするライフスタイルの確立が十人十色の人生の中で共通した施策になり得るのではないでしょうか。
「思いやりや地域社会への参加」を重視する生活スタイルの確立をこの地域で実践したいと心を新たにしております。
 行政・市民団体・民間企業・個人が一体して協働により「幸福社会指数」(仮称)を
GNPに変わる新しいモノサシとして登場させましょうではありませんか。
 そして、GHP(グロス=ハピネス=プロダクト)でその地域の成長・熟成度合いや暮らしやすさを評価すべきでしょう。

 
 

目次へ